4月15日(木)に放送した「さとう広典の気になる数字」で、「開園から38年周年を迎えた東京ディズニーランドの開発」について話しました。以下のリンクから、ぜひ聴いて下さい。
2021年4月15日に東京ディズニーランドは、開園から38周年を迎えました。当時、東京ディズニーランドは建設総額が1581億円という一大プロジェクトでした。
東京ディズニーランドを経営している株式会社オリエンタルランドという会社は、千葉県が出資をしてつくられた公的企業です。2020年3月末時点の有価証券報告書によると、発行済株式の4.03%を千葉県が保有しており、3番目の大株主です。そして、千葉県から出向した方が、オリエンタルランドの社長をつとめた時期もあります。
東京ディズニーランドの経営が成功した要因は様々ありますが、三井不動産や京成電鉄などの民間企業と千葉県が一緒になって計画を策定した事と、日本の環境に適合するようにアメリカのディズニーランドのコンテンツを変更した事も大きな成功要因だと思います。
東京ディズニーランドを日本に誘致して、開園に導いた「東京ディズニーランド総合プロデューサー」の堀貞一郎さんという方がいたのですが、私は学生時代、堀氏の助手として、開発などの資料を整理する手伝いを何年かしながら、学んでおりました。
日本の風土にあうように変更した一例として、よく堀氏が話しておりましたのは、カリフォルニア州にあるディズニーランドの中には、ワールドバザールというお店の集まる場所がありますが、そこにはアーケードの屋根はないそうです。しかし、東京ディズニーランドのワールドバザール中に、アーケードの屋根をつくったとの事です。それは、日本の年間の降雨量データを考慮して、雨が多い日本のために、アーケードの屋根をつける事を決断したと堀氏が話しておりました。
また、堀氏が感銘を受けた話として何度も教えてくれたのが、現在のパナソニック(旧名称、松下電器)の創業者松下幸之助氏と東京ディズニーランドとの関係でした。 「東京ディズニーランド総合プロデューサー」の堀貞一郎氏が、当時の三井不動産の江戸英雄会長、坪井社長と一緒に、松下電器創業者の松下幸之助氏と、松下電器経営者の松下正治氏を訪ねて、東京ディズニーランド建設にあたり、アトラクションのスポンサーになってもらうようにお願いしたそうです。 そうしましたら、松下幸之助氏は、「それは国の為になるから。」と言って、松下電器が2つのアトラクションのスポンサーになる事を承諾して、しかも1のアトラクションは松下電器の負担で、無料のアトラクションにしてくれたそうです。 松下電器がスポンサーになったアトラクションの1つであるスターツアーズの建設費は140億円と言われていますから、かなり大きな金額です。
また、東京ディズニーランドの横に、ディズニーシ―ができて、今年で20年を迎えます。東京ディズニーランドとディズニーシ―の大きな違いの1つが飲酒できるかどうかです。堀氏は、東京ディズニーランドは、子供が多い時代に、家族で楽しむファミリーエンターテインメントを対象にして建設したので、飲酒できない環境にしたとの事です。一方、ディズニーシーは、子供が減って、少子高齢化社会に対応する為に、大人世代を対象としたテーマパークを計画したので、お酒が飲めるテーマパークにしたとの事でした。
時代の変化に対応する事も、生き残りの秘訣だと思いますし、公的企業の経営方法も時代と共に変わっていく事が大事です。東京ディズニーランドは、公的企業の経営方法や観光事業の参考になる事例だと思います。コロナ禍を早く終息させ、多くの観光地に観光客の訪問が増えると良いですね。
最後に、TDL開園当時の経営理念を紹介させて頂きます。「私たちは絶えることのない人間賛歌の聞こえる広場づくりをめざして、東京ディズニーランドをつくりました。夢と勇気と希望に輝く世界中の人びとの顔が、この広場に、いつも満ちあふれている事を心から願って・・・。」
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